とにかくお金がない、どうすればいい?

社会人になり、きっちり積立などしてきた人ほど、急な出費にどう対応していいか分からないものかもしれません。貯蓄があっても賄えないような大きな支出や、ケガや病気、会社の都合で想定外に収入が減ってしまうなど、アクシデントは必ず起きるものです。

 

支払いをそのまま放置して滞納してしまうと後々面倒なので、やはりどこかから借りて補てんしようと考えると思います。親兄弟や親戚に頭を下げて…というのもひとつの方法ですが、近い間柄だけに簡単なことではありませんよね。返し終わってもなんだかしこりが残ってしまう気がします。

 

そうなると、銀行や消費者金融で借りるのが手っ取り早いですが、家族ではないので金額や返済期間に応じて高い金利がかかってしまいます。それでは他にどんな方法があるのでしょうか?なんとなく「どこかから借りて…」とぼんやり思っているだけでは、実際に直面した時に困ってしまいそうです。

 

気持ちが焦っているのでじっくり検討せず、スマホで検索してみつけた業者で簡単に借入する…それがベストな選択でしょうか。借りた後で、もっと調べれば良かった…と後悔しないために、お金を工面する方法を様々な角度からご紹介したいと思います。きっと、知っていて損はない情報のハズです!

 

お金の使い道はなんですか?

 

生活費などの支払いをカード決済に頼っている方も多いと思います。その場合、まとまった現金がなくて困ったという経験はないでしょうか?ところでその困っている原因、つまりお金の使途は何でしょうか?そして、どのくらい切羽詰まっていますか?落ち着いて考えてみましょう。

 

命に関わり、一分一秒も惜しいような状況、例えば「緊急手術で入院保証金が必要」だとかそういう場合はかなり緊急性が高いですよね。一方、「子どもの来期の授業料の支払いが心配」とか「立ち上げた会社の事業拡張の資金が足りない」といった問題であれば、差し迫っているというわけではありません。

 

慌ててお金の工面に動く前に、その目的や緊急性を考え、まとめておくことが大切です。
明日の生活に困るのか、あった方がベター程度のものなのか、それを明らかにすることで、後悔しない工面の仕方を選択できるはずです。それでは、お金を必要としている状況別に、用立てる方法を具体的に考えていきたいと思います。

 

生活費がない!「生き残るため」なら、公的な窓口に相談を

 

1,長期間に渡り収入が得られる見込みがないなら「生活保護」

 

「生活保護」という言葉をニュースで耳にすることが多くなりました。昔では考えられないことでした。これほど豊かな時代に、深刻な生活苦が特別なことでは無くなっているという現実です。勤務先が倒産して職を失うなどして、遊興費でなく生活費の工面にも困る人がいるのです。

 

生活を切り詰めて貯金を崩して生活しながら、収入が回復すればいいのですが、例えばケガや病気をしてしまう、事故に遭ってしまうなどアクシデントがあれば、生活は立ち行かなくなります。親兄弟に経済力があって、養ってもらえるなど、そうそう恵まれた環境はありません。年齢や性別を問わず「生活困窮者」は増えています。

 

このような事態に陥った時、絶望して諦めてしまう前に、公的な支援を受ける選択があることを知っておいてください。「生活保護」は、国の財源で生活困窮者を支援する制度のひとつです。働けない、または働く意欲と能力があるのに仕事に恵まれず、生活が苦しい人を対象に、金銭的に支援します。

 

困窮した状況が改善されるまで、原則は期間を定めず、「生きるための最低限のお金」を支給してもらえます。生活保護の利用者が全国的に増える一方、不正受給が問題になっていますが、受給すること自体が悪いわけではありません。やみくもに敬遠せず、本当に困った時には迷わず選択肢のひとつとして考えてください。

 

生活保護の手続きは、市町村役場の福祉課等の窓口で受け付けています。実際に足を運び、面談を行います。担当の方に自分の状況を説明し、受給の要件に該当すれば、申請書を提出することとなります。書式は役所で用意してくれます。必要な書類があれば指示に従い、提出します。

 

申請書を提出すると、市役所が調査を行います。より厳正に審査するため、家庭訪問を行い、実際の暮らしぶりを確認します。すべての調査が終わり、「生活保護受給世帯」と認定されると、生活保護費が支給されます。支給は月に1回で、金額は自治体や、家族構成によって決まります。なお、支給後も生活状況の確認などが行われる場合があります。

 

例)
東京都の「一級地」と呼ばれる地帯の3人家族だと、1ヶ月175,170円とされています。

 

2,一時的にどうしても足りない!というときは社会福祉協議会の「生活福祉資金」

 

毎月のやりくりは収入の範囲でなんとかできるけど、事故に遭ってしまい入院費用が払えない、というような一時的な工面であれば、社会福祉協議会の「生活福祉資金」を利用できることがあります。主に、低所得世帯、障害者世帯、高齢者世帯を対象に実施されています。相談窓口は、各市町村の社会福祉協議会です。

 

主に、
生活費の貸付
教育資金の貸付
不動産を担保とした長期的生活支援目的の貸付

 

を行っています。原則、連帯保証人が必要ですが、不要とする制度もあるので、まずは相談してみましょう。連帯保証人がいる場合は無利子、いない場合は年利1.5%の利息がつきます。また、平成21年10月からは「臨時特例つなぎ資金」という制度も導入されました。

 

これは、職を失い、失業保険等を申請している方を対象に、公的給付金が支給されるまでの間、生活費を貸し付ける制度です。金額は10万円以内ですが無利子で、連帯保証人も不要です。この制度を利用するための条件は、ハローワークや福祉事務所で公的給付金の申込をしていること、本人名義の金融機関口座を持っていること、住宅を持っていないことです。

 

3,離職票が手元にきたら、失業保険

 

仕事を辞めた時、しばらくのんびり…なんて悠長にしていては、大事な手当が受けられなくなる可能性があります。会社から離職票をもらったら、すぐに職業安定所を訪ねて、失業保険の手続きをしましょう。倒産などの会社都合で離職した場合は、すぐに失業保険が支給されます。

 

失業保険は、離職の理由により、支給開始までの期間や受け取れる金額に違いがあります。契約期間が満了したことで離職する場合は、会社側の都合であっても条件が変わってきます。まずはすぐに職業安定所で手続きを進め、すぐにお金がもらえるかどうかなど詳しく確認しましょう。

 

公的な保険や手当は、意外と周知されていません。大切なお給料から、決して少なくない税金や保険料を納めているわけですから、困った時こそ積極的に利用しましょう。そのほか、私的な支援を行っている組織もあります。情報を集めて、利用できるものは取り入れると良いですね。

 

「モノはある。現金はない。」まずモノを使え!

 

住む場所と当面の生活費はあるけど、先月大きな買い物をしてしまって今月の支払いがピンチ!そんな時は、キャッシングを利用しようと考える人が多いと思います。審査も借入も返済も手間がかからず、手軽でとてもスピーディ。確かに、一番手っ取り早く借りられる方法です。

 

しかし、いくらすぐに返せると言っても、借金をすることに変わりありません。今をしのぐことができても、来月は苦しく、もしかするとまた返済できない…なんて状況に追い込まれないとも限りません。お金を借りる以外で乗り切る方法があれば、それが一番いいはずですよね。

 

家の中を見渡してみましょう。普段は開けない収納棚や倉庫に、手つかずの不用品はありませんか?買ったけど使わない物、出番がなかった頂き物、使わなくなったブランド品やゴルフセット、いつか使うと思って眠っている高級家電…。思い切って、断捨離を兼ねてお金に換えてみてはいかがでしょうか。

 

4,リサイクルショップ、出張買取、オークションで換金

 

リサイクルショップは店舗が増え、サービスも充実し、以前よりうんと身近になりました。HARDOFF、トレジャーファクトリーなど、CMで見かける全国展開のお店もたくさんあります。どのお店も「一点から気軽に」と謳っているので、ためらわずに持ち込んでみましょう。

 

大型家電やかさばる物など、店頭まで運ぶのが難しい場合、出張買取をしてくれるお店もあります。電話で申込みすれば、スタッフが自宅に来てその場で査定、買い取りしてくれます。また、品物をお店に郵送する宅配買取もあります。代金の支払いも振込に応じてくれる場合が多く、利用しやすくなっています。

 

一点、貴金属の換金については、注意が必要です。「押し買い」といって、貴金属を強引に安く買い叩かれる被害が急増しています。平成24年8月には、押し買いをクーリングオフの対象とする法案が可決されましたが、そもそも被害に遭わないよう十分注意が必要です。

 

押し買いの被害に遭わないために、以下の対処を忘れずに行いましょう。

 

古物商の「許可証」「行商従業者証」を提示してもらう(携帯していないのは違反です)
家の中には絶対に入れさせない(自宅に上がり込み、隙を見て窃盗を働く事件も発生しています)
売るつもりがないときは、きっぱり断る(居座るなどの行為は違反です)
速やかに退去しない時は110番に通報する
商談が成立して売却する時は、必ず契約内容を書面で明示してもらう

 

また、骨董品やフィギュアは希少価値が高く、マニアに人気があります。売る時はよりその価値が高まる場所を選びましょう。汎用性の高いリサイクルショップよりも、レアものを探している人が多いオークションの方が、高額で売却できる可能性があります。手間はかかりますが、時間的に余裕があれば、選択肢の一つに入れておいてもよいでしょう。

 

5,金目のモノがあるけど、手放したくないなら質屋

 

お金になりそうな品物を持っているけど売るのはちょっと…という場合は、その品物を担保にお金を借りることができます。それが「質屋」です。質屋と聞くとなんだか古いイメージを持つ方もいるかもしれませんが、大黒屋など多店舗展開する新しいお店もあります。
(大黒屋について詳しく解説したページはこちら。)

 

質屋は、品物(質草と言います)を預けることで、小口の現金を貸してくれます。(小口融資を行う点で消費者金融と同じように思うかもしれませんが、質屋は「質屋営業法」の定めに沿って営業しており、消費者金融などの貸金業者とは全く別物です。)

 

質草として預けられるものは、主に、腕時計やアクセサリーなどの貴金属やブランド品、パソコン等の高額の家電製品などです。なお、質屋は貸し付けだけでなく、リサイクルショップのように買取も行っているので、金額等を含めて相談すると良いでしょう。

 

質屋の利用について、主な流れは、質草の持ち込み⇒査定(金額の提示)⇒現金の受け取り⇒3ヶ月以内に貸付額+利息の返済⇒物品の受け出し、となっています。また、以下のようなメリットがあります。

 

18歳以上(高校生は除く)から、身分証明書の提示のみで利用できる(保証人不要、返済能力不問)
即日融資が原則
質草の査定価額に応じて、借り入れられる金額が決まる
返済不能の場合に督促されることはない
信用情報に影響がない

 

しかしその反面、以下のようなデメリットもあります。

 

貸付期間が短い(通常3ヶ月。所定の手続きで延長は可能)
利息がかなり高い(年利109%)
返済不能の場合は、質草の所有権を失う(質流れ)
査定額が全国一律ではない

 

それでも、借金せず品物も失わずにすぐ借り入れできるのは大きなメリットです。それに、借金をして信用情報に載りたくない事情がある人や、すでに抱えている債務が多くてこれ以上借り入れできない人にとっては助かりますね。利用の際は、高金利ということだけ忘れないよう気を付けましょう。