無担保ローンとはどんなものなの?
「ローン=土地や家などの不動産担保が必要」と思っている人も多いと思いますが、実はローンの中には「無担保ローン」といって、担保がなくても借り入れができるものもあります。無担保ローンには、アコムやアイフルなど大手消費者金融のほか、三菱UFJ銀行やオリックス銀行などの大手銀行のカードローンがあります。
無担保ローンにはそれぞれ特徴があり、例えばアイフルでは最短1時間で借入することができます。アコムでも同様で、最短30分で審査の可否が分かるうえ20時までに申し込みをすれば即日融資を受けることができます。どちらも申し込みから借入まで来店の必要がなく、簡単な手続きだけで借り入れができてしまいます。
また担保ローンに比べると金利が高く設定されてはいますが、例えばアコムやアイフルなど大手消費者金融では、はじめての方に限り最大30日間は無利息というサービスもあるため、こうしたサービスを利用するのもオススメです。
それから銀行のカードローンの場合、消費者金融でのキャッシングに比べると融資に時間がかかるというイメージもあるかと思いますが、例えばオリックス銀行のカードローンでは最短で即日融資も可能です。また最高で800万円の借り入れができ、300万円以下の借入ならば収入証明も不要です。
【無担保ローンの仕組み】
「どうして無担保でお金を借りることができるの?」と疑問に思う人もいることでしょう。まず担保ローンについてですが、担保ローンというのは「もしも返済ができなかったら、担保になっている土地や家などをいただきますよ」というものです。
住宅ローンやマイカーローンではこうした担保ローンが適用されるのはほとんどです。ですから住宅ローンの場合返済が滞ってしまうと住宅は銀行のものになりますし、マイカーローンも完済するまでは所有者が金融機関名義となっているわけです。そのため金融機関にとって担保ローンというのはとても信頼できるものです。
これに対して無担保ローンは担保がないわけですから万が一返済がされなくても、何も手に入りません。しかしそのかわり、申し込みの際に担保ローンに比べてより慎重な審査が行われます。審査では本人の職業や年収はもちろんのこと、勤続年数や持ち家の有無、いろいろなことが加味され、返済能力の有無がチェックされます。
自己申告した内容だけでなく、これまでの借入履歴やその返済状況、申し込み履歴など様々な情報を信用情報機関から仕入れ、それもチェックしていきます。つまり、土地や家といった「物の担保」はないものの、「個人の信用」を担保にしているローン、これが無担保ローンというわけなのです。
【無担保ローンの種類】
一口に無担保ローンといっても、実はその種類はいろいろです。銀行などが行っている個人向けカードローンやフリーローンのほか、消費者金融によるキャッシングやカードローンもあります。またクレジットカードに付帯しているキャッシング枠も無担保ローンの一つです。ただしそれぞれのローンには次のような特徴があります。
銀行のカードローン・・・金利は低め、利用限度額内であれば自由に借り入れができる、使い道も自由
銀行のフリーローン・・・金利はかなり低め、追加での借り入れは不可、使い道は自由だが申告の必要あり
消費者金融のキャッシングやカードローン・・・金利は普通(銀行より高め)、利用限度額内であれば自由に借り入れができる、使い道も自由
クレジットカードのキャッシング枠・・・金利は普通、利用限度額内であれは自由に借り入れができる、使い道も自由
こうしてみると、大半の無担保ローンは使い道や使い方は自由であり利用者次第であると言えます。
【無担保ローンのメリット】
利用者には使い勝手の良い無担保ローンですが、メリットとデメリットの両方があるのも事実です。
まずメリットですが、
・審査から契約までが非常にスピーディ
担保ローンの場合、担保となる不動産などの所有権を確認する書類が必要になるほか、担保となった不動産には「質権」と呼ばれるものを設定する必要があるため申し込んでから1日で借り入れをするのはまず無理です。
これに対して無担保ローンならばこうした担保確認のための手間が一切かからないため、非常に審査が早く借入までスムーズに運びます。消費者金融のほか、一部の信販会社や銀行のカードローンでも即日融資が可能です。ですから「今すぐにお金が必要!」という場合には最適なローンだと言えるでしょう。
また、
・安定した収入があれば、担保がなくても誰でも利用できる
といった点が挙げられます。
対してデメリットとしては、
・金利が高い
現在では最大でも金利は18%となっているためそれほど高くはありませんが、住宅ローンやマイカーローンなどの担保ローンの金利が大体1〜3%台であることを考えればかなり高いです。もちろん無担保ローンの借入限度額は、大半が5年以内に返済できる程度の金額に設定されているため、トータルでみればそれほど多くの金利を支払うことにはなりません。
しかし出来るだけ低い金利で借り入れるに越したことはありません。例えば三井住友カードのゴールドローンでは、ニーズに合わせて利用枠と返済額を設定できるほか、返済実績に応じて金利を最大で1.2%まで引き下げてくれます。
・返済できなくなった場合。自己破産しか選択肢がない
担保ローンのであれば万が一返済できなくなった時でも担保となっているものを手放すだけで済みますが、無担保ローンの場合は手放すものがないため自己破産するしか他に選択肢がありません。
自己破産すると、自宅はおろか車や給料などすべての財産を差し押さえられてしまいます。そのため無担保ローンを利用する際には、返済できるだけの金額を借り入れることが大切です。
このように無担保ローンは使い道も自由なうえ、審査から借入までが非常にスムーズなため使いやすいというメリットがあります。しかしその一方で、返済できなくなった時には自己破産を強いられるなどの大きな代償もあります。ですから無担保ローンを利用すること自体は全く問題はありませんが、借り過ぎには気をつけることが大切だと言えるでしょう。