街金とは?消費者金融とは違うの?

誰でも一度は「街金」という言葉を耳にしたことがあると思いますが、いったい「街金」とはどのようなものなのでしょうか?テレビでは消費者金融のCMもよく目にしますが、こういった消費者金融と街金の違いはなんなのでしょうか?

 

街金とは?

街金とは、ある一定の地域で小規模にお金を貸している貸金業者のことを言います。テレビCMなどでよく目にするアコムやプロミスといった大手消費者金融も貸金業者であることに変わりはありません。

 

しかしこういった大手の消費者金融は全国展開をしており、各地で貸金業務を行っています。これに対し街金というのはあくまでもその地域限定でお金を貸している業者のことであり、全国展開はしていません。つまり「街金」とは、小規模的な金融業者の総称なのです。

 

街金のメリットは?

街金は地域に密着して金融業を営んでいます。そのため中小企業にとっては銀行的な役割を担っているところも少なからずあります。その地域の住民に対して特に親身になって相談に乗ってくれるというのが最大の利点だと言えます。

 

例えば街普通の大手消費者金融であれば過去に金融事故歴があるとなかなかお金を貸してくれないことが多いですが、街金ならそのような場合でも良心的にお金を貸してくれるところも多いようです。ですから街金はその地域に住む人にとっては融資の相談をしやすいうえ、融通をきかせてくれるところも多い貸金業者なのです。

 

街金のデメリット、注意点は?

しかし一方で、街金は大手の消費者金融に比べて金利は割高なところが多いようです。また折り込みチラシや電柱に広告を掲示するなどして宣伝している街金の中には、いわゆる「ヤミ金」と呼ばれるところも少なくないようです。

 

ですから折り込みチラシや広告などに掲載されている街金については、まずは調べることが大切です。チラシに金融業者協会の登録番号が記載されている場合は、その番号を金融庁のホームページで検索してみてください。

 

そこできちんと登録が確認できれば、その業者は正規の金融業者ですから安心して融資の相談をしてもよいでしょう。そもそも登録番号が記載されていない場合は、非正規業者ですので絶対に利用しないほうがよいでしょう。

 

このように街金と消費者金融は同じではないうえ、街金には街金にしかないメリットもあります。しかし、これは街金と消費者金融どちらにも共通して言えることですが、人というのは借金をし始めるとそれが当たり前になってしまいます。

 

ですから一度借金をしてそれにありがたみを覚えたとしても、それを何度か繰り返しているとそれを感じなくなってしまい借金に依存してしまいます。そうなると最悪の場合、よくテレビで目にするように「黒いスーツを来た強面の人が夜中に取り立てにくる」なんてことにもなってしまいかねません。

 

こうした自体を防ぐために、「社会が消費者を守る」という名目で総量規制というきまりが作られたわけです。

 

しかしお金に対してきちんと考えられる人は、たとえ借金をしたとしてもそれに依存してしまうことはありません。そういう人にとっては街金であれ銀行であれ、消費者金融であれ、どれも便利で助かる存在になります。

 

ですから「街金は消費者金融でお金を借りるのはよくない」という考えの人も多いかもしれませんが、それは「その人がお金に対してどういう姿勢を持っているか」によって変わってくると言えるでしょう。